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世界とレモン

アイドルのすべてをまるっと愛したい。

森本龍太郎について思うこと

 

先日、元Hey!Say!JUMPのメンバーであった森本龍太郎くんがJUNONの紙面で過去を激白するという情報が出回った。

 

それに対してファンは各々の思うことをツイッターなどのSNSに乗せて発信している。その中には、「自業自得のやつが何を語る資格があんの?」「10周年のこの時期にふざけるな」というような否定的なものが多く見られた。(主観) 私も正直、この情報を最初に目にしたときは戸惑った。なんでそんなタブーとされているようなことをするのかと。

 

ファンとして彼の未成年喫煙の報道を見たときの感情を思い出してみた。2011年6月27日の朝のニュースで知った。無期限の活動休止処分を事務所が発表し、当面は9人で活動することになった。2日後にはニューシングル「OVER」の発売を控えていた。どうなるんだろう。大丈夫なのかな。たくさんの不安がよぎった。SUMMARY 2011公演初日の開演前にメンバーが会見を開き、謹慎処分について謝罪した。重たい顔つきで、9人で揃えて頭を下げた。翌日の朝、テレビで見た。悔しかった。悲しかった。なんでこんなことになっちゃったんだろうって思った。でも怒りの感情はなかった。私は彼を責められなかった。

 

なぜなら当時の私は彼と同い年なのに何も知らなかったのだ。芸能界がどんなもので、取り巻く環境や状況がどんななのかも。仕事をするってことがどういうことなのか、それに伴う責任や重圧も全く知らなかった。16歳の彼が何を背負っていたのかも何も知らない。何も知らないで彼を責められなかったのだ。

 

しかし、未成年の喫煙が禁止されてることは理解していたし、彼も16歳なら理解していたはずで、そんなことをしたらグループで活動しているメンバーやスタッフの方々、関係者、大勢の方々に多大な迷惑をかけることになるってわかっていたはずなのだ。どれだけ浅はかな行為であったかということを理解するのは容易だった。アイドルはイメージが大切で、夢を売る商売なのにそんなことはあってはならない。アイドルでなくても絶対ダメなこと。批判されて当たり前だ。事務所も然るべき処分を下すしかなかった。これから頑張ろうというグループに大きな打撃を与えることになったのだ。

 

彼は自分の過ちを誌面で口にしようとしている。私は卑怯だと思った。彼は今、ジャニーズ事務所を離れ、そのことを言葉にすることができるだろう。しかし、かつての仲間だったJUMPのメンバーは、そのことについて一切公の場で触れることはできないのだ。言いたいことだってたくさんあっただろうが、全部飲み込んでやって来たのだ。タブーをネタに変換して、笑いを取るのだ。前に進み続けるしかなかったから。簡単なことではなかっただろう。JUMPが黙っているのなら、彼も黙っているべきなのだ。

 

本当はJUMPのメンバーは彼の戻る場所を残しておきたかっただろう。でも、前に進み続けたJUMPのもとには、彼の帰る場所はなかった。それも仕方ないことだったと思う。止まることは許されず、押しつぶされそうな想いだって、きっとしたはずだ。彼は確かにJUMPの仲間だった。1度の間違いで簡単に仲間じゃなくなるなんてことはない。しかし、彼らの意志で動かせないものだってある。動かせないものの方が多いのかもしれない。それでもずっとJUMPを守ってやってきた。彼のいないJUMPが今のJUMPなのだ。だから、彼は絶対にこれ以上JUMPを傷つけてはいけない。絶対にだ。

 

彼のことを卑怯だと言ったが、彼が悪いと言いたい訳ではないのだ。彼が過ちを反省して、次の一歩を踏み出そうとしたとき、大きなチャンスを掴もうとすると、どうしても付きまとうのだ。過去が。格好のネタなのだから。チャンスを逃すか過去を語るかの二者択一を迫られるシーンがあったのかもしれない。余程の馬鹿じゃない限り、メンバーを裏切るような行為となったことを話せば、よく思わない人に叩かれることくらいわかってたはずなのだ。それでもその選択をしたことの理由を私は少しわかる気がするのだ。何をどうしようとどうせ一生付いて回ることになる。できるなら早く清算したいと思うだろう。一体何をしたら許してもらえるのだと思うだろう。

 

これは良い悪いって簡単に白黒つけられることじゃないように思うのだ。どうしようもなく仕方ないことが世の中にはたくさんあるのだ。このことを考えても、ただ、もどかしくて、割り切れなくて、どうしようもない塊が心の中に残るだけなのだ。